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2017年 8月 23日 あなたは生きているだけで意味がある

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From:吉田ヒロズミ

 

 

マイケルは、あるセミナーで参加者に向かって聞きました。

「クリストファー・リーヴを知っていますか?
過去にスーパーマンをやっていた俳優です。

スーパーマンは知っていますよね?

彼は不慮の事故により、全身麻痺となってしまいました。
スーパーマンだった彼が全身麻痺となって、
身体がまったく動かない状態になってしまいました。

世界の脚光を浴びた彼は、
ある日突然、スーパーマンとは程遠い存在となってしまったのです。

しかし、彼は、亡くなるまでずっと希望を保ち、
まさに「スーパーマン」のように人に希望を与え続けました。

彼が希望を失わないでいられた理由はどこにあるのでしょうか?」

 

1995年6月1日、
ヴァージニア大学附属の集中治療室で目ざめたクリストファー・リーヴは、
自分の置かれた状況を知った瞬間「このような人生は受け入れがたい」と思いました。

彼は馬術競技で落馬したとき、頚椎を損傷してしまったのです。
この現実は、脳からのシグナルが、それより下には決して達さないこと、
そして、皮膚や骨や筋肉はしだいに衰えていくことを意味していました。

 

重度の麻痺患者として絶望にまみれ、
もはや生きる気力さえ残されていなかったクリストファー・リーヴは、
いかにして希望を与える人になったのでしょうか?

 

絶望したクリストファー・リーヴに、
希望の手を差し伸べたのは、まず家族でした。

妻のデイナは、「あなたはあなたのままよ、愛しているわ」と伝え、
三人の子どもたちは、ただ自分たちのために生きてほしいと願いました。

このとき、彼は、絶望と闘う決意を固めました。
どれほど辛い歩みになろうとも、ほんのかすかに見えた希望の光を見失うまいと決めたのです。

彼は、決して諦めることなく、闘い続けます。
5年の間、ほとんど何も変化しません。

しかし、リハビリを続け、ユーモアの心を持ち続けました。

彼は、夫、また父親として、家族を顧みようと努力します。
子どもたちと一緒に遊ぶことはできなくても、
ただ子どもたちのそばにいること、そして子どもたちの話を聞くことこそ、
父親にできる最も大切なことなのだと気づきました。

やがて、彼は、奇跡の回復をします。
2000年11月、事故から5年たったころのことです。

彼はふと、自分の人差し指が動いていることに気づきます。
驚いた彼は、妻が勧めるままに指を凝視し、「動け!」と唱えました。
すると、自らの意志で指を動かすことができたのです。

人差し指を動かす経路は、損傷した脊椎より下の経路に属しているため
動かないはずの人差し指が動いたのです。
これは、医学史を塗り替える偉業です。

医者たちさえ、彼の様子をその目で見るまでは、
決してそのことを信じませんでした。

そして、翌2002年には、彼はさらに、
両前腕と両脚を動かすこともできるようになりました。

また、四肢麻痺患者としてはじめて、
呼吸器をつけたままプールに浮かび、水中を歩くことさえやってのけました。

彼の回復はだれも想像し得ないほど奇跡的なものでした。
彼は重度の四肢麻痺患者として、まさに「スーパーマン」になったのです。

 

彼は、自身の書著で、
希望を見いだす秘訣についてこのように述べています。

 

そのとき、光が見えた。

ぼんやりとした遠い光だった。
それは船が波の頂上に持ち上げられているときにしか見えなかった。
そのたびに全員が、雨のしぶきを通してもう一度それを見ようと目を凝らした。

その灯台を見たときは、親や旧知の友人の腕に抱きとめられたような気がした。
私たちはただそれを見失わないようにすること、
その温かい腕の中に抱かれるまで何物も障害にならないようにすることを心がけた。

思いがけないことが起きたとき、灯台は希望そのものだ。
ひとたびそれを見つけたら、断固として見失ってはいけない。

 

クリストファー・リーヴは、絶望の暗闇の中で、
かすかに見えた希望の光を決して見失いませんでした。

家族を通して差し伸べられた希望の手をとり、決して離しませんでした。

どれほど希望がおぼろげでも、どれほどかすな光に思えても、
彼は、もう一度光を見ようと目を凝らし、
進路を灯台へ向け、希望を目ざして舵を切りました。

彼は、絶望した四肢麻痺患者ではありませんでした。
同じ境遇に苦しむ人に「人生は生きる価値があるものだ」と伝え、
希望をもたらす車椅子の「スーパーマン」となっていたのです。

鍵は、希望を選ぶかどうか、それを探し続けるかどうかです。

彼は最後にこう述べています。

 

希望を持つとき、私たちはそれまで知らなかった力、
犠牲を払い、耐え、慰め、愛する力を自分自身のうちに発見する。

希望を選んだあとは、何もかも可能になる。

私たちは皆この海の上にともにいる。
しかし、灯台はいつもそこにあって、私たちに家路を示そうとしているのだ。

 

「あなたは生きているだけで意味がある」

この言葉だけを聞くと、もしかすると、
ありきたりで使い古された表現に思えてしまうかもしれません。

この言葉が、かつて「スーパーマン」を演じた
名優クリストファー・リーヴのものだと知ったらどうでしょうか?

さらに、彼が麻痺患者になってから7年も経過したあとの言葉だと知れば、
印象は大きく変わるのではないでしょうか?

 

 

 

 

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