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2017年 8月 20日 あなたがやって

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From:岸美帆
自宅ログアハウスのワークスペースより

 

 

私が新人保健師のときのことです。

難病で自宅療養しているHさんを
担当することになりました。

Hさんの病気は筋肉がどんどん衰えていき
呼吸もできなくなる病気です。

Hさんも自力で呼吸はできなくなり、
気管に直接呼吸器を取り付けていました。

Hさんが唯一自分で動かすことのできるのは
目だけでした。

そのため五十音が書かれた文字盤を目で追うことが
唯一意思を伝える方法でした。

初めてHさんにお会いした時
Hさんは文字盤の文字を追って私にこう言いました。

「きゆういんして」

Hさんの言う吸引とうのは、
気管に溜まった痰を吸い取ることです。

そのためには一度、呼吸器を外して
切開したところからチューブを気管に挿入します。

その間Hさんは呼吸ができず
気管に入ったチューブの刺激が苦痛を与えます。

中途半端な技術では、痰が吸引できないだけでなく
Hさんに相当な負担をかけることになります。

私にそれを引き受ける自信は
全くありません。

「今、先輩を呼んできますから
ちょっと待っていてください」

私がそう言うと
Hさんの目が動きました。

「あなたがやつて」

「えっ??私ですか?」

Hさんがぱちりと1度瞬きしました。

Hさんが1度瞬きをした時は
「イエス」の合図です。

「わたし、新人ですし、
やったことないですし、臨床経験ないですし、、、」

わたしは必死でやらない理由を並べました。

そんなわたしをHさんはじっと見ていました。

Hさんにまっすぐに見つめられて
私はだんだん言い訳を並べている自分が恥ずかしくなってきました。

Hさんの目が文字盤を追います。

「だからあなたがやつて」

私はHさんの短い言葉にたくさんの意味が
込められているように思いました。

あなたはいつまで新人なの?
やらない限りそれはできる様にはならないのよ。
私が協力するから、しっかりとできるようになりなさい、、、

Hさんの思いが胸に重くのしかかります。

私は頭の中で吸引のステップを
繰り返し復唱していました。

そして意を決して言いました。
「Hさん、吸引しますね。」

Hさんは1度瞬きをしました。

私はドキドキしながら
呼吸器を外しました。

呼吸器の異常を伝える
アラームが鳴り響きます。

できるかぎり素早く、
しかし、慎重にチューブを気管に入れます。

チューブを回しながら
何度か上下に動かします。

ズズッ
ズボッ

痰が吸引される音が聞こえました。

私はチューブを引き抜き
呼吸器を元に戻しました。

アラーム音が消えて
部屋に静寂が戻ります。

「Hさん、大丈夫でしたか?」

Hさんは瞬きを1度しました。

そして文字盤の文字を目で追います。

「うまい」

その言葉に私は一気に緊張から解放され、
体の力が抜けたようにその場に座り込みました。

そしてこれまで全く感じられなかった
自信が私の中で生まれていることに気づいていました。

その後もHさんは私が行く度に文字盤を目で追って
「きゆういんして」と言いました。

初めての時のような不安はもうありません。

そしていつの間にか、まるで手を洗うのと同じくらい
普通に吸引できるようになっていました。

 

 

初めて直面したチャレンジに、自信を感じられず、
なかなか取り組むことができないとよく聞きます。

私はHさんとの関わりを思い出して
自信はやらないことには感じられないもののように思うのです。

もし、あなたにも自信がないと感じることがあるのなら
つべこべと言い訳をせずに、まずはやることをお勧めします。

自信が芽生えるのを感じられると思います。

 

 

 

 

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