ザ・デシジョンは、世界No.1目標達成コーチ、マイケル・ボルダックのコンテンツを紹介するサイトです。
より良い人生を生きたい方のために、目標達成、自己成長をサポートします。

2017年 7月 30日 次男の味噌汁

執筆者: | コメント数: 件のコメント »

 

 

From:岸美帆
自宅ログハウスのリビングより

 

 

子供達が夏休みに入った1日目。
私は仕事で都内に出かけていました。

時計をみると19時を少し過ぎています。

「やばい…」
子供達のことが気になります。

子供達には今朝
「19時までには帰るので、それから晩御飯を作るね」
と言って家を出てきました。

今から帰っても20時は過ぎてしまいます。

いつもなら私の帰りが遅くなるときは
高校生の長女の陣頭指揮の下で晩御飯の準備がなされるのですが
この日、長女は部活の合宿で不在です。

「お腹空いているだろうなぁ」

私はiphoneを取り出し
自宅に電話しました。

「は〜い」

勢いよく電話に出たのは
小学5年生になる次男でした。

一番甘ったれの末っ子です。

私の帰りが遅くなるなんて聞いたら
きっと寂しがるだろうなぁ…。

そう思いながら、
私は恐る恐る次男に言いました。

「帰りが8時を過ぎちゃいそうなの。
帰ったらご飯を作るから、何か食べててもらえるかなぁ」

「わかった。大丈夫。
僕とお兄ちゃんで何か作っておくから」

予想に反する明るい反応にホッとしましたが
そのあと、疑問が浮かび始めます。

僕とって、、
「僕」は一体何をつくるのだろう…。

中学生1年生の長男はだし巻き卵が大好きで
私と特訓をして作り方をマスターしています。

多分、今日も特訓の成果を披露してくれるのだと想像がつきます。

しかし次男にはこれまで料理を教えたことはありません。

りんごの皮も剥けずに
りんごを食べずに我慢したこともありました。

きゅうりだって
いつも丸かじりです。

私は、ワクワクしながらも
ドキドキとハラハラも入り混じりながら
家路を急ぎました。

「ただいま」

家に着くと息子たちは
兄弟で仲良くキッチンにいました。

IHの前にどっしりと構えた長男は
真剣な顔つきで手元のフライパンに集中しています。

予想通り、長男はだし巻き卵を焼いていました。

特訓の甲斐あって
とても順調に仕上がりつつありました。

一方の次男は長男とは対象的に
お玉を振り回しながら落ち着きなく動き回っています。

時々、リビングにきて何か本を確認しています。

「何を作っているの?」
私は次男に聞きました。

「味噌汁」
そう答えて次男は
私のお椀に味噌汁をよそってくれました。

大きな大根がゴロゴロと入っている
豪快な味噌汁です。

食べてみると塩加減もちょうどよく
とても美味しい味噌汁でした。

私がいつもやるように
煮干しでダシをとった様子です。

シンクには煮干しが3尾と
軽量カップや軽量スプーンが転がっていました。

「煮干しでダシをとるなんてよくわかったなぁ…」

私は少し不思議に思いました。

「このお味噌汁は、誰が教えてくれたの?」
私が聞くと次男はこう答えました。

「家庭科の教科書。
教科書通りにやったんだよ」

それでやっとわかりました。

塩加減がちょうどいいのは
教科書通りにちゃんと水や味噌を計ったのです。

毎日のように味噌汁をつくっていると
もういちいち軽量することはありません。

感覚で毎日同じような味の味噌汁をつくることができます。

しかし、初心者の次男はレシピに忠実に
アレンジを加える余裕もなく、そのまま書いてある通りに作ったのです。

 

私はふと、昔見たあるテレビ番組を思い出しました。

そこでは街頭で女性に料理を作ってもらう
コーナーがありました。

挑戦する女性たちが試行錯誤して作り出す
とんでもない料理に大笑いしたものです。

やり方を知ってその通りにやると
全く料理をしたことがない小学生にだって美味しい味噌汁ができます。

しかしやり方を知らないか、自分流のアレンジを加えると
大人でもとんでもない料理になってしまいます。

私は息子たちが用意してくれた晩御飯を食べながら
そんなことを考えていました。

やり方を知り忠実に従う。

新しい何かに取り組み
欲しい結果を得ようとするならばこうするのが得策なのかもしれない…。

次男の味噌汁はそんなことを私に教えてくれました。

 

 

追伸、
次男はその後も家庭科の教科書に従って、
野菜サラダ、おにぎりを作ってくれました。
とても助かっています(笑)

 

 

 

 

mailmag

Success Mastery

allbook

執筆者別記事一覧

マイケル・ボルダック
吉田裕澄
高野内謙伍
高橋満作
岸美帆
川上真太郎

2015 © Michael Bolduc Japan Co.,Ltd.